原材料・食品を取扱う物流倉庫の温湿度データ監視システムを開発、低コストとデータの自動収集を実現

業種:倉庫業 業務:管理  サービス:物流倉庫 ソリューション:組込み開発

事例の概要

課題

・庫内の温湿度データ収集システムを開発したい
・低コストと省人化を実現したい

成果

安価な低消費電力マイコン(STM8LまたはESP32など)を利用して、低コストハードウェアを実現しました
IoT向け低消費電力のLoRa通信方式を採用し、無線通信システムを構築して、温湿度データの自動収集によって省人化を実現しました

事例の詳細

導入前の背景や課題

原材料・食品を取扱う物流倉庫のお客様においては、庫内の温湿度状態を把握するため、工事を行わずにデータ収集システムを構築して環境管理及び省人化は課題です。

導入の経緯

倉庫内に計測ユニットを設置して温湿度を適切に管理し、一定間隔毎にデータを収集して、離れた管理室にある通信サーバまたはクラウド上にデータの収集・管理・分析を行いたく、但し、庫内の工事やレイアウト変更を避けたいとのご要望がありました。
 
配線工事を避けるために無線通信方式を採用します。Wi-FiやBluetooth等の無線通信方式はコストが安く通信距離が短いです。一方で、キャリア通信(NTT、KDDI、Softbank、Rakutenなど)を利用すれば通信距離の制限がないですが、毎月ランニングコストを発生します。そこで、低消費電力でありながらランニングコストがないLoRa無線通信方式によるシステムを提案しました。
 
温湿度センサーを搭載した計測ユニットからLoRa無線通信経由でゲートウェイに計測データを送信します。ゲートウェイから有線LANまたはクラウド経由して、管理端末(パソコンやスマホなど)に送信し、温湿度データの収集・管理・分析を行います。

導入後の成果

低消費電力LoRa無線通信で自動データ収集システムにより、低コストと省人化を実現

安価なSTM8Lマイコン(またはESP32)を採用してハードウェアのコストを抑え、ランニングコスト不要なLoRa通信を採用することによってシステム運用の全体コストを低減できます。
 
計測ユニットからのデータ収集だけでなく、集めた温湿度データは異常値かどうかを監視して、異常が発生したらアラートを通知します(電子メールやAppなど)。
 
LoRa無線通信システムは物流倉庫のみならず、データセンター、IT農業、FA、医薬品、ホテル、博物館等にも応用できます。新生活様式(ニューノーマル)において遠隔監視はますます注目されます。当社はお客様のご要望に応じて、適切なハードウェア、ソフトウェア、通信方式をご提案し、お客様の想いを形にしてソリューションを提供していきます。
 
対応可能な組込み開発:
 ・Microchip社PICマイコン
 ・STマイクロエレクトロニクス社STM8、STM32マイコン
 ・TI社DSP
 ・ARM Cortex-M3
  ・Cypress社PSoC
  ・Altera(Intel)/Xilinx社FPGA

お問い合わせ

ページトップ